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学園の学園長。霧切響子の実の父。 探偵業を継がなかった為娘(響子)から絶縁される ゼロ 娘へカムクライズルの調査を依頼。 娘から向けられる厳しい視線を感じながらも、娘の成長を誰よりも喜んでいた。 カムクライズルのことはよく分かっていなかった
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霧切響子〔きりぎり きょうこ〕 作品名:ダンガンロンパ 作者名:スパロボあき 投稿日:2012年6月4日 画像情報:640×480px サイズ:107,466 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 苗木くん、ここまで言えばわかるわね? このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2012年6月4日 スパロボあき ダンガンロンパ 個別き
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(| 攻略 || EXTRA || EXTRAとは ゲーム中に使用されているCGやムービー、BGMなど各種特典を閲覧、鑑賞することができる。 特典の内容はゲームの進行状況により増えてゆき、モノクマメダルを払うことで開放することができる。 また、ゲーム中購買部に設置されているモノモノマシーンを使用することも可能。 EVENT GALLERY MOVIE GALLERY ARTWORK GALLERY SOUND GALLERY SCHOOL STORE || EVENT GALLERY ゲーム中に見たことのあるCGを閲覧、鑑賞することができる。 タイトル 必要なモノクマメダルの数 希望ヶ峰学園~全景~ 2 希望ヶ峰学園~校内~ 2 希望ヶ峰学園スレ 2 入学案内 2 超高校級のアイドル 2 超高校級の野球選手 2 超高校級のギャル 2 超高校級の暴走族 2 知らない教室 2 メンバーとの出会い 2 石丸の初登場 1 十神の初登場 1 大和田の初登場 1 桑田の初登場 1 山田の初登場 1 葉隠の初登場 1 舞園の初登場 1 霧切の初登場 1 朝日奈の初登場 1 腐川の初登場 1 大神の初登場 1 セレスの初登場 1 江ノ島の初登場 1 不二咲の初登場 1 モノクマTV(シルエット) 3 モノクマTV 3 モノクマの眼光 3 大和田チョークスラム 3 自 爆 ! 3 戦慄の15人 3 尻もちハプニング 3 食堂での一幕 3 不安 3 学級裁判とは? 3 グングニルの槍 3 江ノ島盾子の死 3 調査 with 霧切 3 苗木のDVD1 3 苗木のDVD2 3 舞園のDVD 3 学級裁判開廷1 3 学級裁判開廷2 3 学級裁判開廷3 3 ダイイングメッセージ 3 茫然自失 3 ラジオ体操 3 図書室にて 3 サウナ対決 3 マル秘な封筒 3 引きこもる腐川1 3 引きこもる腐川2 3 ジェノサイダー事件ファイル 3 ジェノサイダー事件の写真 3 完全武装ジェノサイダー 3 不二咲とセレス 3 決意の不二咲 3 兄の背中 3 事故 3 兄の死 3 密談 3 朝日奈の涙 3 幽霊目撃 3 謎の写真1 3 男のロマン 3 ゲンナマ 3 ジャスティスロボ目撃 3 山田の死1 3 山田の死2 3 山田の死3 3 朝日奈ロボ 3 セレスの夢 3 覆面の襲撃! 3 オーガ VS モノクマ 3 対峙! 3 キャトルミューティレーション 3 謎の写真2 3 グー 3 不協和音 3 密室 3 人類最強、堕つ 3 モノクマボトル勢揃い 3 天秤実験 3 足跡の見取り図 3 葉隠の一撃 3 死なず! 3 大神の遺書 3 霧切の幻覚…? 3 霧切のささやき 3 発熱 3 覆面の幻覚…? 3 モノクマ解体 3 証拠隠滅 3 消火活動 3 モニタールーム1 3 モニタールーム2 3 戦刃むくろのプロフィール 3 苗木と十神の調査 3 もうひとつの結末!? 3 2人の蜘蛛の糸 3 2人の蜘蛛の糸・終点 3 再会の喜び 3 ロック解除システム 3 箱の中 3 霧切の家族写真 3 見つけた手帳1 3 見つけた手帳2 3 面談・舞園 3 面談・苗木 3 面談・十神 3 面談・腐川 3 面談・朝日奈 3 面談・霧切 3 集合写真1 3 集合写真2 3 集合写真3 3 集合写真4 3 霧切の傷跡 3 黒幕の登場 3 真実を映すモニター1 3 真実を映すモニター2 3 外の真実1 3 外の真実2 3 外の真実3 3 絶望シスターズ 3 ラスト! 3 ラスト!! 3 ラスト!!! 3 ラスト!!!! 3 ラスト!!!!! 3 前向きスイッチ 3 復活のモノクマ…? 3 モノクマ劇場 1 1 モノクマ劇場 2 1 モノクマ劇場 3 1 モノクマ劇場 4 1 モノクマ劇場 5 1 モノクマ劇場 6 1 モノクマ劇場 7 1 モノクマ劇場 8 1 モノクマ劇場 9 1 モノクマ劇場 10 1 モノクマ劇場 11 1 モノクマ劇場 12 1 モノクマ劇場 13 1 モノクマ劇場 14 1 モノクマ劇場 15 1 モノクマ劇場 16 1 モノクマ劇場 17 1 ▲上へ
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′ , ′ ヽ , / / ′ ハ ′ | i {. . ゜ .! |i | | i ヽ 、 |. { i | i i . ' |. || | | | | | | | | | l | i ! || | | | | | | | . ! レ¨| |‐┴--x__|__|_| _|__|_|__i| ∨ | { | |.‐==示㍉ ,ィ示=ァ/≦フ / 人__| | ゝ 戈zシ 似ソノ/<\. / /| | | | /.|. ヽ\ / / | | | | '. ′ イ |ハ )/. / / / | | | | l \. ー ‐ /|.i| |∧ ´ / / / | | | |''γト`._/¨/フY|.i| |逖〉. / / / , -‐'"^| | | i| ′´/ハ | |\ハ / /i/ \_ | | | ||。。。。 `Y. | |/逖〉、. / / .| /. / \ | |\゚_ ||。。。。__ }゙ | |~゛'' ‐-.., _ / / , -‐''"´/ | | \. ゚ '''r‐テテ‐--x .| |\. / |. / / /|´⌒`¨'\ | | \/ // . \.| \ / .|、 / / / { \ .| ./ // . 〉 \ |ハ./ / / 人 \{ ./ // . /.| // |逖〉、 ●EXの誇る司令塔 クールな性格だが仲間を大事にしており、みんなから信頼されている 「オーダー」を基に新たな支援技「コマンド」を生み出すなど司令塔としての才能に溢れている 幼馴染のブロントさんに淡い想いを寄せているが、表だってその事を表すことはないが ブロントが無鉄砲なので世話を焼くことが多く一見すると熟年夫婦じみた仲の良さである。 部での練習方法やメンバーやポジションにあった練習方法なども彼女が担当している。 コネッタイレブンのゲームで使用しているチームは「凄いベースに足りない火力を補った万能チーム」 メンバーがふざけ過ぎたり、良からぬ発言をしていると鉄拳制裁などもしてくれる。 星光学園への入学を早苗校長から勧められたことがあったが仲間が居る方がよかったので断った 父親は霧切エル ポジション 背番号 GP シュ パ ド タ カ ブ 競 セ 合計 タイプ 属性 DF 04番 940 10 20 10 20 20 20 22 05 127 技 無 【スキル】 ◆『ダンガンロンパ』・・・相手の隙を見つけ出し、即座に対応する ┣「オーダー」の消費GPを10削減 ┗相手の攻撃行動に-2。無効化不可[任:2/EX] ◆『反論ショーダウン』…仲間をフォローし、相手の攻めを切り返せ! ┣[自動] ┗自分がフィールドに居る場合、自陣エリアの仲間は2人以上で守備行動時+1 【必殺技】 ◆『オーダー』・・・指示を出し仲間を支援 ┣[GP:50(40)/支援/無] ┗仲間の行動に+2 ◆『ナイトオーダー』・・・メイン盾に相応しい指示なのは確定的に明らか ┣[GP:50(40)/支援/無] ┗ナイトの行動に+3 ◆『ブリッツコマンド』・・・防御を捨て、敵陣目掛けて突き進む ┣[GP:100/指令/無] ┗3ターンの間FW、MFのシュート・パス・ドリブルに+3 効果終了時ボールプレイヤーが敵チームの場合、2ターンの間、FW、MFの守備行動-2 ※発動中に点を奪った場合、効果を強制終了する 【合体技】 ブロント&霧切・・・化身:騎士王ブレイド ◆『黄金論城「ロンパ・オブ・ランパート」』 ・・・知恵と黄金の鉄が合わさり、難攻不落の城塞となるのは確定的に明らか! ┣[タイプ:力][各消費GP:ブロント(150)、霧切(50)] ┗[効果]対戦相手を選択し、その上昇値と同じ分だけセーブに+補正を与える
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超高校級の『絶望』が見せた自殺。 この八十を越える人物が参加する殺し合いの中で、およそ七人目の死亡者。 その実力、性格、残虐性、そのどれをとっても人間離れの、まさに超高校級の存在。 確かにこの殺し合いには江ノ島をも越える実力者は存在しただろう。 だがそれでも、その知力戦略と異常な精神思想をもってすれば、おそらく優勝にも迫る結果は訪れたかもしれない。 それが、殺し合いが開催されて一時間と経過せずの、死。 しかも、自殺。 彼女には釣り合わぬ謎の死亡法。 確かに江ノ島盾子は死亡した。 彼女を知る者であれば、誰もが疑問を感じざるを得ない死亡劇。 そして、江ノ島の死亡劇を、間近でしかも全ての一部始終を見ているものがいた。 その人物は冷静な鉄仮面に僅かな困惑を混じえて、思考を回す。 超高校生級の『絶望』が見せた自殺に、唯一の観覧者はまず最初にこう思った。 ありえない、と。 あの江ノ島盾子が何をするでもなく自害する―――そんな事が有り得るはずがない、と。 そう思った。 いや、思わざるを得なかった。 (……どういう事……) その観察者は知っているからだ。 江ノ島盾子の残虐性を、観覧者は理解できねど知っていた。 他に絶望を与え、絶望に苦しむ人々を見て、愉悦に浸る。 それどころか自己に降り掛かる絶望すらも享受し、愉悦へと変化させ、悦楽とする。 理解できないし、恐らくこれから先にどんなことがあっても、理解する気にもならないだろう。 狂人の考えを深く追求して得をする事などないからだ。 だから江ノ島の性格を知っているとはいえ、それは目撃した表面的なものだけだ。 その性格の全てを熟知している訳ではない。 だが、それでも分かる。 江ノ島盾子とは、超高校級の『絶望』とは、自殺をするような存在ではない。 最期の最期まで他者に対して絶望を振り撒き、自分もまた絶望の中で死んでいく。 死にいく様子を見る限り、後者の状況には一致していたのかもしれない。 だが、あの江ノ島盾子が、他者を絶望に陥れることもなく自殺する? このような、数多の『絶望』が産まれそうな殺戮遊戯の渦中にいて、何をすることもなく死亡する? 有り得ない。 そんな事が有り得る筈がない。 観察者は困惑の思いを抱いたまま、物陰から歩き出す。 観察者の姿が月明かりに照らされ、闇のなかにボンヤリと浮かび上がった。 腰まで伸びた薄い紫色の髪。 身に纏う服装は、これまた紫のジャケットと太腿までしか下りていない紫色のミニスカート。 顔立ちは整っていて、キリと釣り上がった瞳と、人形のような白色の皮膚が特徴的だ。 観察者の名は霧切響子。 とある出来事を経て江ノ島盾子という人物を知り、江ノ島盾子にこれ以上はないと思える『絶望』を与えられた人物の一人である。 霧切は、まだ温もりの残る江ノ島の死体を、慣れた手つきで触れていく。 灰色の地面へと流れる血液は致死量を明らかに致死量を越えている。 脈も触れなければ、呼吸を行う様子もない。 江ノ島盾子は、完全に死亡していた。 「―――ッ!」 と、死体を観察していた霧切が、唐突に息を呑んで、身体を浮かせる。 眉間にしわを寄せ、両手を胸の前へ引き寄せて、若干青ざめた表情を浮かべる霧切。 滅多に表情を崩すことのない霧切が、目に見えて動揺していた。 霧切の視線はある箇所に固定され、動くことがない。 視線の先には、江ノ島の死体。より具体的に言うならば、その顔面部であった。 笑っていた。 今にも笑い声でもあげてきそうな満面の笑顔が、死に顔だというのに異様なまでに生き生きとした笑顔が、そこにあった。 死後それなりの時間は経過しているというのに、その笑顔は全く崩れることがない。 死体のものとは思えない、異様なまでに明るい心底からの笑顔。 何十と死体を観てきた霧切でさえ思わず距離を空けてしまいたくなるような、不快感や薄気味悪さというものがとことん凝縮された笑顔であった。 そのインパクトは、霧切の強靭な理性をもってしても、落ち着きを取り戻すまでに数秒の時間が必要なほどであった。 「……流石は超高校級の『絶望』といったところかしら」 死んで尚も異様さを見せつける江ノ島に、驚嘆にも似た感情を思わず感じてしまう。 動揺と不快感を何とか抑え込みながら霧切は、再び死体を調べ始める。 数分に渡る死体の観察。 簡単な調査であったものの、霧切は断定する。 この死体はやはり江ノ島盾子のものである、と。 江ノ島盾子は死亡している。 詳しい鑑定はできないので完全に断定することはできないが、だが顔などに整形の後がある訳でもない。 戦刃骸のような入れ替えとは考えにくいし、何よりこの死体であってさえも感じ取れる異様な雰囲気。 別人のものとは考えにくかった。 (江ノ島が生きていた事に関しては、どうとでも説明はできる。あの『オシオキ』に使用する装置を作ったのは江ノ島自身……私達に死んだよう見せかけて抜け出す事は可能なはず。 つまり、江ノ島はあの『オシオキ』から生き延びていて、この殺し合いに参加させられ―――そして、この場にて自殺した) つまりは、そういう事だ。 江ノ島盾子は、死亡した。 しかも自殺という、超高校級の『絶望』には相応しくない手段によって。 (……腑に落ちないわね) どうにも引っかかる。 超高校級の『絶望』という二つ名を持つ、『絶望』のカリスマ的存在。 そんな江ノ島が、何をするでもなく死を選ぶなんて、そんな訳がない。 眼前に浮かび上がった『謎』に対して、霧切が熟考を始める。 視線は江ノ島の死体を上から下に観察を続け、『謎』を打開する材料を探す。 そして、あらゆる事件を解決へと導いてきた観察眼が、獲物を捉える。 江ノ島盾子が身に付けているスカートの、そのポケットが膨らんでいた。 何かが入っている。 霧切は躊躇いなくポケットに手を伸ばし、その物体を掴み出した。 「これは……」 見たこともない物体であった。 Tのような形に象られた、白銀の金属体。 ただの鉄塊とは違い、研磨され洗練されているのが一目で分かる。 自身が持つ知識の棚をひっくり返して検索するも、その金属体が何なのかは分からない。 (何か文字が掘られてるわね。……『NO.2』と彫られているみたいだけど) NO.2とはどういう事なのだろうか。 もう一つ同じような物体があるとでも言うのか。 (……情報が少なすぎる、か。あの江ノ島盾子が持っていた以上、何らかの意味はある筈だけど……) この物体の正体が分からない以上、何を考えようと答えが出る筈がない。 とりあえずT字型の金属体はデイバックの中へと放り込んでおき、再度江ノ島の死体へと視線を向ける。 自害に使用された凶器はナイフ。 こちらは何ら変哲もない、通販にでも出回ってそうな安物のナイフだ。 こんなお粗末なナイフでも、あの人外の怪物を殺害することはできるものなのだ。 (あとは、特に手掛かりになりそうなものはないか……) 霧切の観察眼は凡そ推理の手助けとなりそうなものを全て(全て……といっても謎の金属体が一つだけだが)発見した。 だが、胸のもやもやが晴れることはない。 ただ江ノ島盾子が自殺したという事実だけが目の前に存在する。 数多の事件を解決に導いた超高校級の『探偵』であっても、今の段階でその謎を解くことはできなかった。 「江ノ島盾子、あなたは一体……」 小さな呟きは誰に届くでもなく、暗闇へと消える。 その謎に対する答えはついぞ見つからず、宙ぶらりんの状態で霧切の心中を漂っていた。 革の手袋に覆われた右手を顎にあて、霧切は長考の姿勢へと入りかける。 「一つ、質問をする。この女を殺したのはお前か?」 だが、結果として霧切が長考へと至る事はなかった。 喉元に冷えた感触が現れたからだ。 それも唐突に。 江ノ島の自害に気を捕われていた霧切の、その心の隙を完全に突いた一手であった。 霧切は顔を動かさず、瞳だけを下へと向けた。 後方から手が回され、その手中にある石造りのナイフが突き付けられている。 らしくもないミスをした、と霧切は正直に思った。 余りに注意を江ノ島へと向けすぎていた。 これは余りに拙く危険な所作であった。 「その質問をするという事は、あなたも私が殺していないことくらい分かっているのでしょう?」 冷静に思考を組み立て、霧切は言葉を返す。 背後にある気配が僅かに動いたのを、霧切は感じた。 「……どういう事だ」 「簡単よ。声色や雰囲気で分かる。あなたはいざとなれば人を殺す人間よ。そんな人間が、隙だらけの殺人鬼を見逃すとは思えない。 私が殺し合いに乗っていると思い、そして無条件に殺せるチャンスが目の前に転がっていたとすれば、あなたは私を殺していたわ。躊躇いもなく、ね」 正直に言ってしまえば、ブラフも混じった弁論であった。 いくら霧切と言えど、声色などで人物の心理など判明できる筈がない。 自分の隙を完全に付いた事から予測をたてたに過ぎない 幾ら思考に集中していたとはいえ、そう無警戒に隙だらけの状態をさらしていた訳ではない。 物心のついた頃から探偵業を行なってきているのだ。 推理一辺倒で周囲に隙を見せていれば、今頃自分をやっかむ殺人犯達に殺害されている。 つまり、背後の男は、薄くなっていたとはいえ自分の警戒網をすり抜けたのだ。 おそらく相当な手練。争い事になれている人物なのだろう。 ならばこそ、先の推論が成り立つ。 危険人物にはおそらく容赦をしない人物。 だがそれ故に、脅しまがいとはいえ自分へ声を掛けたということは、自分を危険人物だと断定していないことの証拠となる。 「中々に頭が回るようだな。確かにお前の言うとおりだ。だが、それでお前がコイツを殺した犯人ではないと証明された訳じゃあない」 「確かにね。でも、私が犯人だとして、殺害現場で隙だらけに立ち尽くしているものかしら?」 「さぁな。そんな気まぐれな殺人犯もいるかもしれない」 疑るような言葉とは裏腹に、詰問の声からは既に鋭さがとれていた。 首筋の刃物に加わる力も抜けていた。 どうやら自分の推論は当たっていたのだろう。 背後の人物も、自分が殺人鬼ではないと判断したようであった。 「俺の名前は土御門だ。お前は?」 「あら、あなたは殺人犯に名前を教えてしまうの?」 「分かった分かった。お前はこの女を殺していない。悪かったな、手荒な真似をして」 大した悪びれもない謝罪であったが、霧切は別段気にもしない。 振り返り、自身に刃を突き付けてきた男を視界に捉える。 そこには石造りのナイフを握った、金髪サングラスのアロハシャツ男がいた。 そして、もう一人、もの憂い気な瞳を江ノ島の死体へと向けている男がいる。 「私は霧切響子。そこの彼は?」 「こいつはキラ・ヤマト。心配するな、こいつも殺し合いには乗っちゃいない」 茶色がかった頭髪に、明るい紫色の瞳。 まるで造られたかのように整った顔立ちは、美少年という言葉がこれ以上なく当て嵌るであろう。 キラは無言で死体を見詰め、悲しげな表情を浮かべていた。 霧切もまた、そんなキラを無言で見詰める。 霧切の視線に気付いたのか、キラは顔を上げると霧切へと薄い笑みを作った。 「ごめん、挨拶が遅れたね。僕はキラ・ヤマトです。よろしく」 「ええ、よろしく」 土御門とキラを観察しながら、霧切は思う。 やはり場馴れしている、と。 土御門は予想通りとしても、キラという青年も死体を見たことによる動揺は見られない。 キラは悲しみの伴った顔で江ノ島盾子の亡骸を見詰めているが、そこに動揺は存在しない。 恐らくは知っているのだ。 命賭けの世界を、平穏な日常とはかけ離れた争乱の世界を、知っている。 (……これは想像以上に厄介な事になりそうね) 現在、霧切が遭遇した人物は、死亡した江ノ島を含めて3人。 その3人全てが人死に動じることのない、異常といえば異常な人物たち。 しかも、その異常な人物達には、超高校級の『探偵』たる自分も含まれる。 この殺し合いの趣旨は、そういう事なのかもしれない。 あの絶望の学園と同様の、常人離れした人物を集めての陰惨な殺し合い。 そんな光景を他に見せ付けて、より一層の『絶望』を与えつける、そんなゲーム。 あの悪夢が再び始まろうとしているのかもしれない。 (でも……もう絶対に諦めない) しかし、それでも霧切の闘志に陰りはない。 霧切は、知っている。 この殺し合いには、彼がいる。 超高校級の『希望』―――苗木誠が。 (彼がいる限り、『希望』は終い得ない) あの超高校級の『絶望』を正面から打ち破った少年。 『絶望』に陥りかけた超高校級の面々を、弾丸のような言霊で論破していった少年。 特別に秀でたところがある訳ではない。 霧切のように知力がある訳でもなければ、体力も、財力もない。 容姿だって平凡なものだ。 唯一の取り柄とされた運についても、もはや超高校級の『不幸』と茶化されるレベルのものである。 だが、それでも、彼は折れない。 折れず、愚直に前へ進もうとする。 その姿こそが『希望』。 『絶望』という深淵の中で、唯一の光明として人々を引っ張ていく存在だ。 「どう? まずは簡単に情報交換でもしない?」 霧切は土御門とキラへと真っ直ぐな視線を向けて、口を開く。 江ノ島の自害の真意。 江ノ島が残した謎の金属体。 手練の集められた殺し合い。 爆薬入りの首輪に、脱出の方法。 数多の懸念材料が立ち塞がるバトルロワイアルの場にて。超高校級の『探偵』は確かな希望を抱いて、打開への道を探し始めた。 【一日目/深夜/F-3・市街地・デパート屋上】 【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3、T字型の金属体@??? [思考] 0:殺し合いを打開する 1:土御門、キラと情報を交換する 2:金属体の正体を掴む 3:首輪の解除法を探す 4:江ノ島の死の理由を推理する 5:苗木君とも合流したい [備考] ※原作終了後からの参戦です 【土御門元春@とある魔術の禁書目録】 [状態]健康 [装備]トラウィスカルパンテクウトリの槍@とある魔術の禁書目録 [道具]基本支給品一式、堕天使エロメイド@とある魔術の禁書目録、大精霊チラメイド@とある魔術の禁書目録、小悪魔ベタメイド@とある魔術の禁書目録、ランダム支給品×1~3(武器はない) [思考] 0:殺し合いを止める 1:霧切と情報交換 2:首輪の解除。他の参加者と会い、手を組む。 3:ひとまずはキラと行動。 4:一方通行、上条当麻と合流する。 【キラ・ヤマト@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品一式、ランダム支給品×1~3 [思考] 0:殺し合いを止める 1:霧切と情報交換 2:土御門と行動する。 Back 絶望【シアワセ】 時系列順で読む Next 超高校級の『希望』がその背中に背負うは超最大級の『厄ネタ』なのか? Back 絶望【シアワセ】 投下順で読む Next 超高校級の『希望』がその背中に背負うは超最大級の『厄ネタ』なのか? GAME START 霧切響子 Next [[]] 刃と剣 土御門元春 Next [[]] 刃と剣 キラ・ヤマト Next [[]]
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参加者配布用名簿 01【超高校級のギャンブラー】 赤木しげる 31【超高校級の保健委員】 罪木蜜柑 02【超中学級の超能力者】明石薫 32【超高校級の御曹司】 十神白夜 03【超高校級の超能力者】 一方通行(アクセラレータ) 33【超高校級の宇宙海賊】 トビア・アロナクス 04【超中学級の魔法少女】 暁美ほむら 34【超高校級の幸運】 苗木誠 05【超高校級のスイマー】 朝比奈葵 35【超高校級のゲーマー】 七海千秋 06【超中学級のパイロット】 アムロ・レイ 36【超中学級の超能力者】野上葵 07【超高校級の軍人】 戦刃むくろ 37【超高校級の格闘家】 範馬刃牙 08【超高校級の『宿主』】 泉新一 38【超中学級のエージェント】 ヒイロ・ユイ 09【超高校級の不良】 伊藤真司 39【超高校級のスタンド使い】 東方仗助 10【超高校級の格闘家】 大神さくら 40【超高校級の???】 日向創 11【超高校級の暴走族】 大和田紋土 41【超小学級の魔導師】 フェイト・T・ハラオウン 12【超高校級の探偵】 桂木弥子 42【超高校級の文学少女】 腐川冬子 13【超中学級の魔法少女】 鹿目まどか 43【超高校級のプログラマー】 不二咲千尋 14【超高校級の不幸】 上条当麻 44【超高校級の走り屋】 藤原拓海 15【超高校級のアニキ】 カミナ 45【超高校級の剣道家】 辺古山ペコ 16【超高校級のコーディネーター】 キラ・ヤマト 46【超中学級の貴族】 ペリーヌ・クロステルマン 17【超高校級の探偵】 霧切響子 47【超高校級の王女】 ベルナデッド・ブリティエ 18【超高校級のスタンド使い】 空条承太郎 48【超高校級のアイドル】 舞薗さやか 19【超高校級の極道】 九頭竜冬彦 49【超中学級の超能力者】 御坂美琴 20【超高校級のパイロット】 枢木スザク 50【超高校級の不良】 三橋貴志 21【超高校級の昼行灯】 玄野計 51【超高校級の麻雀打ち】 宮永咲 22【超高校級の幸運】 狛枝凪斗 52【超高校級の麻雀打ち】 宮永照 23【超高校級の超能力者】斉木楠雄 53【超中学級のウィッチ】 宮藤芳佳 24【超高校級の喧嘩屋】 佐藤十兵衛 54【超小学級の魔導師】 八神はやて 25【超中学級の超能力者】三宮紫穂 55【超高校級のゴーストスイーパー】 横島忠夫 26【超中学級の穴掘り】 シモン 56【超高校級の歌姫】 ラクス・クライン 27【超中学級のレジスタンス】 刹那・F・セイエイ 57【超高校級のニュータイプ】 ララァ・スン 28【超小学級の魔導師】 高町なのは 58【超中学級の狙撃手】 リーネ・ビショップ 29【超高校級の飼育委員】 田中眼蛇夢 59【超高校級の王女】 リリーナ・ピースクラフト 30【超高校級の最終兵器】ちせ 60【超高校級の革命家】 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア 60/60
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「え、苗木くんの誕生日?」 探偵の仕事で遠出していた霧切響子が学園に戻ってきて告げられたこと。 それは2月5日が苗木誠の誕生日だということであった。そして現在の時間は……。 「22時……。今からプレゼントは買いにいけないわね……」 霧切は考える。苗木の誕生日となるといろんな人がプレゼントを送るだろう。 彼の人柄のよさは誰もが認めるところであり、そんな彼は誰とも交流できつながりがある。 そして……もてる。 「舞園さんは絶対に用意してるでしょうね……。戦場さんはどうかしら?」 苗木と中学が同じの超高校級のアイドル、舞園さやか。超高校級の軍人、戦場むくろ。 霧切も含め3人もの美少女が苗木に特別な感情を持っている。 特に苗木と舞園は中学が同じだったこともあり、互いに想いがあるようだ。 「……どうしようかしら」 「お困りのようだべな、霧切っち! 俺に任せるべ!」 霧切の後ろから自信満々に現れた超高校級の占い師、葉隠康比呂。 「……」 無視して部屋に戻ろうとする霧切。 「ま、待ってくれって! 話を聞くべ!」 「何?」 あからさまに嫌そうな表情をみせる霧切。 「霧切っち、誕生日プレゼントは霧切っち自身! これで間違いないべ。今日は占いの調子がいい、絶対上手くいくべ!」 「私自身……?」 夜、0時になると同時に霧切は苗木の部屋をノックする。 「はーい、あ、霧切さん! 学園に戻ってたんだね!」 「ええ、少し前に。苗木くん、こんな時間だけどお邪魔していいかしら?」 「え、う、うん。いいけど……」 夜に女の子が部屋に来るという状況に戸惑いながらも苗木は霧切を部屋に入れる。そしてベッド近くに来たところで……。 「苗木くん」 「なに、霧切さ――」 返事をする前に苗木はベッドに押し倒される。 「き、霧切さん!?」 「苗木くん。私、あなたが好き」 「!?」 苗木の驚きの表情の上から霧切はキスをする。甘く深いキスを。 「ごめんなさい。でもこうでもしないと舞園さんに勝てないから……」 キスを解き表情を曇らせる霧切。 数秒の沈黙の後、動いたのは苗木だった。 「んっ!?」 下からの苗木の不意打ちのキス。驚きながらもキスを堪能する。 「苗木くん……?」 「ボクも霧切さんが好き」 「!?] 今度は霧切が驚きの表情を浮かべる。 彼、苗木が好きなのは同じ中学でアイドルで普段から仲がいい舞園だと思っていたから。 「舞園さんも好きだよ。でもそれはなんていうかアイドルへの憧れだと思うんだ。 ボクが本当に好きなのは、霧切さん、キミなんだ!」 霧切の心に嬉しさが広がる。自分の片思いだと思っていた同級生。 彼が自分を、いや彼も自分を好いていたということが。 「苗木クン……」 「霧切さん……」 2人は再び口を重ねあい甘い空間に落ちていく。 この後どうなったか。それは2人だけの秘密。
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「うーん、いったいどういう事だお?」 体は真っ白、頭はキノコのような突起、そんな妙な姿をした男が饅頭屋の中でぽつんと座っていた。 彼の名はやる夫。 彼は職に就いておらず、学校にも通っていない。毎日ネットやアダルトゲームに精魂を使っている。 彼は所謂――ニートであった。 そのダメ人間っぷりは周りからも有名であり、毎日何らかのトラブルを巻き起こす。そんな男であった。 しかし別の世界で戦士だったり魔王だったり殺し屋だったり。 やる夫とは別の次元の世界では色々な立ち回りで武勇伝化されている――そんな存在でもあった。 その別次元でのやる夫と、この世界のやる夫は別人ではあるのだが…… それは当然、この世界のやる夫も同等であり、このやる夫はこの次元の世界のみの存在であった。 当然やる夫は、この事を知らない―― 「本当に参加者以外は誰もいないんだお。おかげで食べ放題遊び放題だお! うはwwwテラ勝ち組wwwww」 そんな事を言いながら満面の笑みで饅頭を貪り食っているやる夫であった。 しかしそんなやる夫に背後から叫び声が響く。 「うわー! なにあの食べ方ー!! アンタみたいな汚らしいヤツが汚らしい食べ方してたら気分悪くてゲロ吐きそうだからやめてよねー!」 背後からそんな罵倒が聞こえた。 幼い少女の声であったが、そんな事よりもやる夫はそんな幼女にそんな事を言われたのにすこしカチンとした。 大人をなめるとどうなるか少し分からせてやろうとやる夫はモノクマポーチから支給品である武器、包丁を手に取り絶叫しながら声がした方を向いた。 「うっせーおガキ! これ以上言うとぶっ殺すお!!」 当然、威嚇のつもりであった。 やる夫が振り向くとそこには橙色の振袖を着た小学生ぐらいの少女がいた。 その少女は少し戸惑ったような表情を見せると、すぐさま―― 「……う、うわああああーん!」 泣き出してしまった。 やる夫はこの状況までは想定していなかったので、少し、というよりかなり戸惑ってしまった。 とりあえず右手の包丁をすぐにポーチにしまい、少女をなだめる事にした。 「わ、悪かったお。さっきのは冗談だったんだお…… 殺し合いなんてする気はさらさらねーお。すまなかったんだお」 「なーんだ。やめてよねーそういう笑えない冗談は。 危うくこんなちんちくりんなヤツに殺されるかと思ったよー だってこんなヤツに殺されるなんてカッコ悪いもんねー」 少女はすぐに泣き止みそうやる夫に言い放った。 少女はまるで堪えていないような態度であった。 「……本気でブッ殺したくなってきたお」 「フン、そんな度胸もないクセに」 「うるせーお!!」 「私の名前はね、西園寺日寄子っていうんだー。 ……まあ本当はアンタみたいなキモイ輩に名前も教えたくないんだけどねー」 「やる夫の名前はやる夫だお。 名前がやる夫で一人称もやる夫なんだお」 「ふーん変な名前ー。どうりでキモイわけだよ。名前もキモかったからだったんだねー」 「お前、子供のクセにすこし生意気だお!」 「子供扱いしないでよ! これでも高校生なんだから!」 「……ゑ?」 ……やる夫は、世界は広いと改めて知るのだった………… その一方で西園寺はやる夫に罪木並の嫌悪感を抱いていた。 【京都府・エリアB/饅頭屋/00 27】 【やる夫@やる夫系】 [状態] 健康、メシウマ状態 [装備] なし [道具] 支給品一式、包丁 [思考] 基本:殺し合い? なにそれ美味しいお? 1:こいつが高校生って、マジかお…… 2:やらない夫は心強いから合流したいお! 【西園寺日寄子@スーパーダンガンロンパ2】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品一式、不明支給品 [思考] 基本:気に食わないから殺し合いには乗らない 1:こいつゲロブタと近い臭いがする……! 2:極力誰にも頼らない Back:愛は、盲な一直線。 Normal Chapter Next:Unknown Characters Chapter START やる夫 Next:Unknown START 西園寺日寄子 Next:Unknown
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山田「超高校級のフィギュアを作ってシリーズ化したいのでござる。 もちろん原型師は拙者、フィギュア界に巻き起こる旋風キタコレー!」 苗木「よくわからないけど、陰ながら応援するよ」 山田「して、苗木誠殿にご相談が…」 苗木「いきなり?!」 山田「シリーズ第一弾を舞園さやか殿か霧切響子殿にお願いしたかったのですが 舞園さやか殿の方は事務所的に交渉が難しいのですな」 苗木「僕にどうしろと…」 山田「そこで今回は霧切響子殿に仲がいい苗木誠殿にフィギュア化の許可をとってほしいということですな、はい」 苗木「む、無理だよそんなこと」 山田「謝礼は弾みますぞ、山田一二三完全監修原寸大霧切響子超絶彩色フィギュアとかで」 苗木「そ、そもそもフィギュア化ってことはスカートのなかも…ごにょごにょ」 山田「このダボがーっ!フィギュアといったら完全再現に決まっておろうがー! 暗黒空間なんてゲームの中だけで十分じゃーいっ!」 苗木「そ、それは絶対だめだよ!」 霧切「超高校級のフィギュアシリーズ第一弾、苗木誠? 山田くんに許可したの?ふふ、あなたも推しに弱いのね」 苗木「ははは…」 山田「腐女子のお姉さま爆釣キタコレーっ!」